
ランドクルーザープラドは、高級SUVとして多くのユーザーに選ばれてきましたが、近年「プラドのリセールが崩壊しているのではないか」といった不安の声が上がるようになっています。新型ランクル250の登場による影響や、ディーゼル車のリセールが悪いという最新動向もあり、今後のリセール推移に注目が集まっています。
この記事では、プラドは今買うべきかという購入判断のヒントや、ガソリンとディーゼルのどちらがリセールに強いのかといった疑問に対して、最新の市場情報をもとに解説します。また、7年落ちのプラドの買取価格や、プラドが高く売れる時期はいつなのかといった実践的な情報にも触れ、リセールバリューランク付けの観点からも評価します。
さらに、アルファードのリセール崩壊と比較した際のプラドの安定性や、高級車としての価値が今後も通用するのかについても詳しく取り上げています。今後の資産価値を見極めたい方にとって、有益な情報をまとめた内容となっています。
- プラドのリセールは崩壊しているのか
- ガソリンとディーゼルのリセールの差
- ランクル250やアルファードの影響
- 高く売る時期と対策方法
プラドのリセールは本当に崩壊しているのか?

- プラドのリセール価値は今後どう推移する?
- ディーゼル車のリセールが悪いという最新事情
- ランクル250のリセール崩壊はプラドに影響する?
- アルファードと比べたプラドのリセール傾向
- プラドは高級車としての価値を保てるのか?
プラドのリセール価値は今後どう推移する?
プラドのリセール価値は今後も高水準を維持すると見られますが、すべての条件で安泰とは言えません。これには複数の要因が関係しています。
まず、ランドクルーザープラドは「高級SUV」かつ「オフロード性能の高い本格4WD車」としての立ち位置を確立しており、国内外で根強い人気があります。そのため中古市場においても需要が途切れにくく、高いリセールバリューが続いてきました。特に海外輸出市場でも評価が高く、右ハンドル仕様のプラドはアジアや中東地域で安定した人気を誇っています。
しかし、将来的なリセール価値にはいくつかの懸念材料も存在します。新型「ランドクルーザー250」の登場により、旧型プラドの価値が相対的に下がる可能性があることは無視できません。また、環境規制や燃費性能への関心が高まる中で、燃料がガソリンやディーゼルであること自体がリスクとなる可能性もあります。
それでも、しばらくの間はリセール価格が急激に下がることは考えにくいでしょう。プラドは「7年落ちでも200万円台後半から400万円超」で取引される実績があるほど、中古でも価値を維持しやすい車種です。特に走行距離が少なく、内外装がきれいな個体であれば、査定額はさらに高くなります。
このように考えると、プラドのリセール価値は短期的には安定、中長期的には市場やトレンドの影響を受けて変動する可能性がある、というのが実情です。車両の状態や売却タイミングによって大きな差が出るため、定期的な市場チェックと、適切なタイミングでの売却判断が重要になります。
ディーゼル車のリセールが悪いという最新事情

ディーゼル車のリセールバリューは、以前ほどの優位性を持たなくなってきています。とくにランドクルーザープラドのようにガソリンとディーゼルの両方がラインアップされている車種では、その傾向がよりはっきりと表れています。
最近のデータでは、2.8Lディーゼル仕様のプラドが新車価格で高額にもかかわらず、リセール率(残価率)は73.8%にとどまっています。一方で、2.7Lガソリンモデルはそれよりも安い価格設定でありながら、残価率が77.9%と高くなっています。つまり、ガソリン車のほうがリセール面では優れているという現象が起きているのです。
この背景には、いくつかの理由があります。まず、国内の環境意識の高まりやディーゼル排ガス規制の強化により、ディーゼル車に対する需要が縮小傾向にあることが挙げられます。また、近年のガソリン車は燃費性能や静粛性の面で大きく進化しており、従来ディーゼルが持っていた「経済性」や「走破性」における優位性が薄れてきました。
さらに、海外の一部地域ではディーゼル規制が強まっており、輸出先での需要にも影響が出ています。これらの影響が複合的に作用し、「ディーゼルはリセールが強い」という従来のイメージに陰りが見え始めているのが現状です。
ただし、すべてのディーゼル車が売れにくくなるわけではありません。車両のコンディションや、売却する時期によっては十分に高値での取引が可能です。たとえば、決算期やモデルチェンジ直前などのタイミングを見極めれば、査定額に差をつけることができます。
このように、ディーゼル車のリセールに関しては「一概に悪い」と判断せず、市場動向や個別の車両状態に応じた判断が求められます。
ランクル250のリセール崩壊はプラドに影響する?
ランクル250のリセール崩壊が、ランドクルーザープラドのリセールにも一定の影響を与える可能性はあります。ただし、影響の程度は限定的で、すぐに価格が急落するような事態にはなりにくいと考えられます。
まず、ランクル250は2024年に登場した新型であり、旧型プラドの事実上の後継モデルと位置づけられています。そのため、消費者の注目が250に集中するのは自然な流れです。特に新型モデル特有の魅力や先進装備を評価するユーザー層にとっては、プラドよりもランクル250を選ぶ傾向が強まります。
一方で、ランクル250のリセールが早くも「崩壊」と言われるようになった背景には、供給過多や一部グレードの不人気、海外での需要低下といった要因があります。このような新型車の不調は、同じトヨタのSUVラインに属するプラドにも波及する可能性がありますが、ユーザー層や価格帯が微妙に異なるため、必ずしも直接的な影響とは言えません。
特に中古市場では、プラドの「実績のある信頼性」「部品供給の安定性」「流通量の豊富さ」が高く評価されており、これが価格を下支えする役割を果たしています。また、プラドは多くの専門業者が取り扱っているため、一定の需要が常に存在します。
したがって、ランクル250のリセールが厳しい状況にあっても、プラドのリセール価値が即座に崩れるとは考えにくい状況です。ただし、長期的には新旧モデルの人気や流通価格の動向が影響してくる可能性もあるため、売却を検討する際は市場の動きを注視することが大切です。
●ランクル250スペック:2024年4月 発売モデルグレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 燃費 | 車両重量 | 全長×全幅×全高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VX | 3BA-TRJ250W | 2693cc | 5 | 6AT | フルタイム4WD | 7名 | 7.5km/l | 2240kg | 4925×1980×1925mm |
VXファーストエディション特別・限定 | 3BA-TRJ250W | 2693cc | 5 | 6AT | フルタイム4WD | 7名 | 7.5km/l | 2240kg | 4925×1980×1925mm |
GX (ディーゼル) | 3DA-GDJ250W | 2754cc | 5 | 8AT | フルタイム4WD | 5名 | 11km/l | 2320kg | 4925×1940×1925mm |
VX (ディーゼル) | 3DA-GDJ250W | 2754cc | 5 | 8AT | フルタイム4WD | 7名 | 11km/l | 2380kg | 4925×1980×1925mm |
VXファーストエディション特別・限定 (ディーゼル) | 3DA-GDJ250W | 2754cc | 5 | 8AT | フルタイム4WD | 7名 | 11km/l | 2390kg | 4925×1980×1925mm |
ZX (ディーゼル) | 3DA-GDJ250W | 2754cc | 5 | 8AT | フルタイム4WD | 7名 | 11km/l | 2410kg | 4925×1980×1935mm |
ZXファーストエディション特別・限定 (ディーゼル) | 3DA-GDJ250W | 2754cc | 5 | 8AT | フルタイム4WD | 7名 | 11km/l | 2400kg | 4925×1980×1935mm |
アルファードと比べたプラドのリセール傾向

ランドクルーザープラドとアルファードは、いずれもトヨタが誇る人気車種であり、中古車市場においても高い注目を集めています。ただし、リセールの傾向には明確な違いがあります。
アルファードはミニバンという性質上、主にファミリー層や法人需要が高く、特に上位グレードやエグゼクティブラウンジのような高価格帯モデルは、販売後数年が経過しても高値で取引されるケースが多く見られます。また、国内だけでなく、アジア諸国でも人気があるため、輸出需要も後押しして高いリセールを実現してきました。
一方で、プラドはSUVというカテゴリーに属し、アルファードとは異なるユーザー層から支持されています。アウトドア需要やオフロード性能を求める層に強く、特に海外ではその耐久性や悪路走破性能が高く評価されています。そのため、リセール傾向は「国内よりも海外需要に左右されやすい」という特徴があります。
また、近年ではアルファードの人気が過熱しすぎたことによって、一部では「アルファード リセール崩壊」という言葉も見られるようになりました。これは、新車の納期遅れや一部グレードの過剰在庫、マイナーチェンジ直後の価格調整などが影響したと考えられます。
これに対し、プラドはモデル末期でも比較的安定した価格推移を維持しており、大きな価格崩壊は起きていません。リセールバリューにおいては、アルファードの方が一時的には高い水準を示すこともありますが、安定性という面ではプラドが優位に立つ場面も少なくありません。
このように両車のリセール傾向を比べると、アルファードは高騰と下落の幅が大きく、プラドは比較的落ち着いた推移をたどるという違いがあります。売却タイミングや市場の状況を見極めれば、どちらも高値で売ることは可能ですが、リセールの「安定感」を重視する場合はプラドに分があると言えるでしょう。
プラドは高級車としての価値を保てるのか?
ランドクルーザープラドは、長年にわたって高級SUVとしての立場を築いてきましたが、その価値が今後も維持されるかどうかを判断するには、いくつかの視点から考える必要があります。
まず、プラドの魅力は単なる豪華さだけではありません。本格的な悪路走破性能を持ちつつ、内装の質感や静粛性、乗り心地といった面でも高い完成度を誇ります。特に上位グレードでは本革シートや大型モニター、先進安全装備など、ラグジュアリーSUVにふさわしい装備が整っており、見た目にも機能的にも高級感が感じられます。
それに加えて、トヨタというブランドの信頼性や、長寿命でトラブルの少ないメカニズムも、高級車としての評価を下支えする要素です。日本国内だけでなく、海外でも「壊れにくい高級SUV」として高い評価を受けており、このグローバルな評価が価値維持に貢献しています。
ただし、注意すべき点もあります。たとえば、同じトヨタブランドでより上位に位置づけられる「ランドクルーザー300」や「レクサスLX」の存在は、プラドの相対的な高級感を薄れさせる可能性があります。特に高所得層や企業需要では、より豪華なSUVに人気が移ることも想定されます。
また、プラドのベースグレードは「質実剛健」な仕様で、豪華装備よりも実用性重視となっており、全モデルが高級車という位置づけにはなりません。つまり、グレードによっては「高級車らしさ」が感じられにくいという側面もあります。
とはいえ、プラドは中古市場でも「高級SUV」というイメージを維持しており、7年落ちでも300万円前後の買取価格がつく例もあることから、価値の維持力は高いと言えます。内外装のコンディションを整え、グレード選びにも気を配ることで、高級車としての価値を保ち続けることが可能です。
このように考えると、プラドは「高級感と実用性を兼ね備えたSUV」としての評価を今後も維持しやすい立ち位置にあると判断できます。適切に手入れしながら乗ることで、将来的な資産価値にも期待が持てるでしょう。
プラドのリセール崩壊を防ぐための選択肢とは?

- プラドは今買うべきか?購入を迷う人への指針
- リセールに強いのはディーゼルとガソリンどちら?
- 7年落ちのプラドの買取価格はいくらになる?
- プラドが高く売れるタイミングはいつがベスト?
- リセールバリューのランキングで見たプラドの位置づけ
- 売却価格を上げるためにできる準備と対策
プラドは今買うべきか?購入を迷う人への指針
プラドの購入を検討している方にとって、「今が買い時なのか?」という疑問は非常に重要なポイントです。現在の市場環境と今後の見通しをふまえると、「買うべきかどうか」は人によって異なる答えになります。
まず押さえておきたいのは、プラドが2024年をもって生産終了となり、新型のランドクルーザー250がその後継として登場しているという点です。これにより、新車でのプラド購入は在庫限りとなり、今後は中古市場が中心になります。こうした背景から、今が「現行型プラドを新車で手に入れる最後のチャンス」という見方もできます。
また、リセールバリューの観点から見ても、プラドは非常に優秀なモデルです。走行距離や状態によって価格は変動しますが、年数が経っても高い査定額が出る車種であり、資産価値という意味でも魅力的です。たとえば、7年落ちでも300万円前後で買い取られる実績があるなど、一般的なSUVと比べても価値が落ちにくい特徴があります。
一方で、注意点もあります。新型ランクル250の影響によって、中古市場でプラドの価格が見直される可能性があるため、買った直後に相場が下がるリスクも否定できません。また、燃費性能や安全装備は最新モデルに比べてやや見劣りする部分もあります。
このような状況から考えると、すでにプラドの特性を理解し、「走破性・信頼性・資産性」を重視する方にとっては、今が十分に購入に値するタイミングです。一方で、最新装備や燃費重視、価格変動への懸念がある方は、新型モデルを含めて検討してみるのも一つの手段と言えるでしょう。
リセールに強いのはディーゼルとガソリンどちら?

プラドを選ぶ際に迷いやすいポイントの一つが、「ディーゼル」と「ガソリン」のどちらを選ぶべきかという点です。特にリセールを重視する方にとっては、この違いが数十万円単位で影響してくることがあります。
近年の市場データによると、2.7Lガソリン車の方が残価率ではディーゼル車を上回る傾向にあります。実際、ガソリンモデルは新車価格が335万円前後で、残価率が約77.9%。一方の2.8Lディーゼル車は新車価格が約367万円ですが、残価率は73.8%にとどまっています。価格差を考慮すると、ガソリン車の方がリセールにおいて有利な結果となっています。
その背景にはいくつかの要素があります。まず、ガソリン車は初期費用が安く、維持費も比較的抑えやすいことから、買い手が多いという事情があります。また、ディーゼル車に比べて車検時の整備コストや環境規制の影響が小さいため、安心して所有しやすいと考えるユーザーが多くなっています。
ただし、ディーゼル車にも強みがあります。トルクが強く、長距離運転や悪路走行に向いており、燃費も比較的良いため、使用用途によってはディーゼルの方が経済的と感じる方もいるでしょう。また、海外では依然としてディーゼルモデルの人気が高いため、輸出市場でのリセールには一定の強さを保っています。
このように、どちらが「絶対に得か」と言い切れるものではありませんが、あくまで国内の平均的なリセールを重視する場合は、ガソリン車の方が今のところやや有利といえます。ただし、使い方や走行距離、保管状態によっては、ディーゼルでも高値がつくケースが十分にあります。
7年落ちのプラドの買取価格はいくらになる?
7年落ちのランドクルーザープラドは、年式が古くなってもなお高値で取引される車種の一つです。多くの車が5年以上経過すると大きく価値が下がる中、プラドは例外的にリセールバリューの高さを維持しているのが特徴です。
実際の市場相場では、7年落ちのプラドは走行距離や車両状態によって幅はありますが、概ね「100万円台後半〜400万円台前半」で買い取られています。平均的な査定額はおよそ298万円前後。これは同年式の他SUVと比べても非常に高い数値です。
たとえば、走行距離が20,000km以下の車両であれば、321万円〜386万円ほどの査定額が期待できます。逆に80,000km〜100,000km程度の走行距離がある場合でも、217万円〜304万円という価格帯が見込めるため、距離が進んでいても価値は大きく下がりません。
もちろん、買取価格には他にも影響する要素があります。人気のカラー(パールホワイトなど)やグレード、社外パーツの有無、純正オプションの内容などによって評価が上下することも少なくありません。加えて、売却時期も重要です。1月〜3月や9月は買取業者の決算期にあたるため、高値で売れるチャンスが広がります。
このように、7年落ちであってもプラドはまだまだ高価買取が可能なモデルです。中古車としての価値を維持しやすいため、売却を前提に購入を検討する人にとっても、大きな安心材料となるでしょう。とはいえ、車両の状態や市場のタイミングによって価格差が出やすいのも事実ですので、複数の査定を比較することが成功のカギとなります。
プラドが高く売れるタイミングはいつがベスト?

プラドを少しでも高く売却したいと考えるのであれば、「売る時期」に注目することが非常に重要です。車の価値は年式や走行距離だけでなく、需要と供給のバランスにも大きく左右されるからです。
特に高値で売れる可能性が高いのは、1月〜3月と9月の時期です。この期間に共通しているのは、多くの中古車販売店や買取業者が「決算期」を迎えるという点です。決算前には売上を伸ばしたい業者が在庫を確保するため、普段よりも積極的な査定額を提示してくれる傾向があります。中でも3月は新生活シーズンと重なるため、SUV需要が高まり、価格が上がりやすいタイミングでもあります。
また、モデルチェンジの情報が出る前に売却するのも有効です。プラドのように人気のある車種であっても、新型モデルが登場すると旧型の価値が相対的に下がってしまうため、情報が広まる前に動くことが賢明です。特にSNSや自動車メディアなどでフルモデルチェンジの話題が盛り上がり始めた段階では、すでに価格が落ち始めているケースもあります。
加えて、季節的な需要も影響します。冬場や大型連休前にはアウトドア向けSUVの需要が高まるため、プラドのような四駆車にとってはプラス材料になります。
このように、売却を成功させるには「時期」「市場動向」「モデル情報」をバランスよくチェックすることが大切です。感覚に頼らず、業界のサイクルを理解した上で動くことで、買取額に大きな差が生まれます。
リセールバリューのランキングで見たプラドの位置づけ
プラドはリセールバリューの面で非常に優秀な車種であり、国内外の複数のランキングにおいて上位に位置づけられています。SUV市場では特にその強さが際立っており、数ある国産車の中でも「手放すときに損しにくい車」として知られています。
リセールバリューとは、購入から数年後にその車がどれだけの価格で売却できるかを示す指標です。新車価格に対する売却価格の比率が高いほどリセールが良いとされ、これは車の人気や需要、供給量、耐久性などに大きく左右されます。
プラドは、多くのランキングで「高リセールの常連」として名を連ねています。特に3年落ち・5年落ち・7年落ちといった節目でも安定して高い評価を得ており、これはオフロード性能や信頼性、そして世界的な需要の強さが後押ししている結果といえるでしょう。
たとえば、買取専門業者が発表するSUVのリセールランキングでは、トヨタ・ランドクルーザーやアルファードと並んで、プラドも常に上位に食い込んでいます。さらに、走行距離が多少伸びていても価格が大きく下がりにくいという点でも、評価は高い傾向にあります。
一方で、グレードや燃料タイプ(ガソリン・ディーゼル)によって若干の差が出る点には注意が必要です。さらに、今後新型モデルが登場した場合、その影響でランキング順位が変動する可能性もあります。
このように、プラドは現時点で非常に優秀なリセールバリューを誇っており、中古車としての価値を重視する方にとって、非常に魅力的な選択肢であると言えるでしょう。
売却価格を上げるためにできる準備と対策

プラドをより高く売却するためには、ただ査定を受けるだけでは不十分です。事前の準備とちょっとした工夫によって、数万円から数十万円もの価格差が生まれることがあります。
まず取り組みたいのが、車両の見た目の改善です。外装の洗車やワックスがけはもちろん、内装も清掃して清潔感を出しておくことが重要です。特にペットの毛やタバコのにおいが残っている場合は、査定時にマイナス評価を受けることがあるため、徹底したクリーニングをおすすめします。
次に、純正パーツの有無を確認しましょう。社外ホイールやナビなどを装着している場合でも、査定では「純正品が残っているかどうか」が評価に関わることがあります。できれば取り外した純正パーツを保管しておき、査定時に提示できるようにしておくと良いでしょう。
また、車検や整備記録簿の有無もポイントになります。過去の整備履歴がきちんと記録されていれば、「きちんとメンテナンスされていた車」という印象を与え、買取額に良い影響を与えることがあります。定期的な点検やオイル交換などの記録は、査定士にとって重要な判断材料の一つです。
さらに、売却先の選び方も大きな要素になります。ディーラーの下取りは手軽ですが、買取専門業者と比べて価格が低めに設定されがちです。一括査定サービスを利用することで、複数業者の見積もりを比較できるため、より高い価格を引き出しやすくなります。
このように、見た目・装備・書類・売却先の4つの視点から準備を整えることで、プラドの価値を最大限に引き出すことができます。細かな努力が、大きな査定アップにつながる可能性を秘めているのです。
プラドのリセール崩壊を防ぐための重要ポイント 総括
プラドのリセールは一部で「崩壊」と言われていますが、現時点では高水準を維持しています。ガソリン車の優位や海外需要もあり、急落の兆しは限定的です。ただし今後の市場動向次第ではリセールが崩れる可能性もあるため、慎重な判断が必要です。
記事のポイントをまとめます。
- プラドのリセール価値は依然として高水準を維持している
- 海外輸出需要がリセールの下支え要因となっている
- 新型ランクル250の登場が旧型プラドの価値に影響する可能性がある
- 環境規制の強化でディーゼル車の評価が下がりつつある
- ガソリン車の残価率がディーゼルを上回る傾向にある
- プラドは7年落ちでも高額査定が期待できる
- 高リセールを狙うなら1月~3月・9月の売却が有利
- モデルチェンジ前の売却は価格下落リスクを回避できる
- ランクル250の不調が短期的にプラドへ波及する可能性は低い
- アルファードは一時的な高リセールだが変動幅が大きい
- プラドはリセール安定型のSUVとして中長期的に優位
- 高級SUVとしての地位はグレードにより差がある
- 買取価格は走行距離や車両状態で大きく変動する
- 売却前のクリーニングと整備記録の準備が査定アップに有効
- 一括査定で複数社を比較することで高値が期待できる