
レクサスNXは、高級SUVとして高い人気を誇るモデルです。中でも注目されているのが、前期と後期の違いです。見た目だけでなく、装備や走行性能、安全性に至るまで多くの変更が加えられており、特にいつから前期と後期に分かれたのかを明確に知っておくことは、購入時の重要な判断材料になります。
初代後期モデルでは、デザインや乗り心地、安全装備に大幅な進化が見られ、後期Fスポーツでは専用装備によって走行性能も高められています。また、10系と20系の違いは、見た目だけでなく車の構造そのものが変わっており、世代を超えて比較検討する際にはそれぞれの特徴をしっかり理解しておく必要があります。
年式による違いや、前期ナビ交換の可否、乗り心地改善の方法など、細かな情報も車選びに大きく関わってきます。レクサスNXの中古を検討している方にとっては、装備や価格のバランスを見極めながら、おすすめ年式を選ぶことが大切です。
本記事では、レクサスNXの前期後期の違いを軸に、仕様・装備・走行性能・内外装の変化を詳しく解説し、より納得のいく車選びをサポートします。
- レクサスNXの前期と後期の違いの全体像
- 年式ごとの仕様変更と特徴の違い
- 中古購入時に注意すべきチェックポイント
- Fスポーツやモデル別の装備と性能の特徴
レクサスNXの前期と後期の違いを徹底解説

- 前期と後期はいつから変わった?
- 初代後期モデルはどこが進化した?
- 10系後期の改良ポイントを確認
- 10系と20系の違いとは?世代別に比較
- 年式による違いを一覧でチェック
前期と後期はいつから変わった?
レクサスNXの前期と後期の切り替えは、明確なタイミングで行われています。具体的には、初代NX(10系)は2014年7月に日本で発売され、その後、2017年9月にマイナーチェンジが実施されました。これにより、前期型が2014年から2017年まで、後期型が2017年から2021年のフルモデルチェンジまでとなります。
このときの変更は、いわゆる「ビッグマイナーチェンジ」と呼ばれる規模で、エクステリアのデザイン、インテリアの質感、安全装備、走行性能など幅広い領域で改良が加えられました。見た目にわかりやすい違いとしては、フロントバンパーやヘッドライトの形状が変わり、よりシャープで洗練された印象になっています。また、リアバンパーも再設計され、デザイン全体の一体感が向上しています。
なお、一般的なマイナーチェンジと異なり、今回のように外観・機能の両面で大きく変わる場合は、中古市場でも前期・後期の区別が重視されます。購入時期や価格帯によって選択肢が異なるため、特に中古車を検討している方は「2017年9月以降」が後期モデルであることを覚えておくとよいでしょう。
一方で、仕様変更の境目となる生産時期が前後するケースもあるため、購入時には車両型式や車検証の初年度登録日を確認するのが確実です。
初代後期モデルはどこが進化した?

初代レクサスNX(10系)の後期モデルでは、さまざまな部分で改良が加えられていますが、特に注目すべき進化は3つあります。まずデザイン、次に安全性能、そして最後に乗り心地です。
外観では、フロントマスクの造形がより洗練され、レクサスらしい高級感とスポーティさが強調されました。ヘッドライトは3眼LED化され、一目で後期型とわかる印象的なデザインに。リアバンパーも一新され、低重心かつワイドに見えるシルエットになっています。このように視覚的な進化は、NXを「よりプレミアムなSUV」に引き上げる要素となっています。
次に、安全装備の強化も大きなポイントです。後期型からは「Lexus Safety System+(レクサスセーフティシステムプラス)」が標準装備となり、衝突回避支援や車線逸脱警報など、先進の運転支援技術が利用可能になりました。これにより、長距離ドライブや都市部での運転がより安心・快適になったと感じるユーザーも多いです。
さらに、足回りのセッティングも見直され、乗り心地とハンドリング性能のバランスが向上しました。以前は硬めの乗り味に感じる人もいたNXですが、後期型では路面の凹凸に対する吸収性が改善されており、日常使いでも快適さが増しています。
このように、後期モデルでは単なるデザイン変更にとどまらず、機能面や快適性の向上も同時に実現されている点が、前期型との大きな違いです。
10系後期の改良ポイントを確認
10系レクサスNXの後期型では、マイナーチェンジながらも全体にわたって手が加えられています。とりわけ注目される改良点は、走行性能、安全装備、インテリアの質感と操作性です。
まず、走行性能の面ではサスペンションのチューニングが再調整され、段差や荒れた路面での衝撃吸収力が高まりました。前期型に比べて「ゴツゴツ感がやわらいだ」という声が多く、日常の走行での快適性が明確に向上しています。また、電動パワーステアリングの制御も見直されており、高速走行時の直進安定性や、低速域での取り回しのしやすさも改善されました。
次に、標準装備となった「Lexus Safety System+」の導入です。これは、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせた先進の予防安全技術で、歩行者検知付きの衝突回避支援、車線逸脱警報、レーダークルーズコントロールなどが含まれます。こうした装備が標準化されたことにより、安全性だけでなく、運転の負担軽減という面でも大きな進歩がありました。
さらに、インテリアでは、センターディスプレイのサイズが大型化され、ナビや車両設定の視認性・操作性が向上しています。リモートタッチパッドの感度も改善され、操作ミスが起きにくくなったという点も見逃せません。加えて、エアコンのスイッチまわりの質感が高められたことで、内装全体の高級感も増しています。
このように10系後期では、目に見えるデザインの変化だけでなく、ドライバーと同乗者双方にとっての「使いやすさ」や「快適性」も高められており、マイナーチェンジとはいえ実質的には大幅な進化といえます。
10系と20系の違いとは?世代別に比較

レクサスNXの10系と20系は、それぞれ初代と2代目のモデルにあたります。この2つの世代では、プラットフォームからデザイン、搭載技術に至るまで大きく異なる点が多数あり、単なるモデルチェンジというより、まったく新しい車として設計されています。
まず根本的な違いとして、採用されているプラットフォームが挙げられます。10系ではトヨタの旧型プラットフォームがベースでしたが、20系では「GA-Kプラットフォーム」が新たに採用されました。これにより車両剛性が高まり、走行安定性が大幅に向上しています。また、ホイールベースも延長されているため、後部座席の居住性も向上しています。
次にパワートレインの選択肢も進化しました。10系ではNX200t(のちにNX300に名称変更)やNX300hなどが展開されていましたが、20系ではハイブリッド(NX350h)に加えて、プラグインハイブリッド(NX450h+)、新開発ターボエンジン(NX350)が加わり、より多様なニーズに応えるラインアップになっています。
内装の進化も見逃せません。10系ではセンターディスプレイが小型で、タッチパッドによる操作が主流でしたが、20系では大型ディスプレイとタッチパネルが導入され、視認性や操作性が格段に向上しました。また、メーターもデジタル表示になり、先進的な雰囲気を強く打ち出しています。
安全装備の面でも差があります。20系では最新の「Lexus Safety System+ 3.0」が搭載され、緊急時の自動操舵や交差点での車両・歩行者検知など、より高度な運転支援機能が実現されています。これに対し、10系では後期モデルでようやく初代の安全パッケージが標準装備され始めた段階です。
このように、10系と20系は見た目や装備だけでなく、構造的にも大きな違いがあるため、購入時には「単なる新旧」ではなく「全く異なるクルマ」として比較することが重要です。
年式による違いを一覧でチェック
レクサスNXは年式ごとに細かい仕様変更が加えられており、同じ世代でも年次改良によって装備や性能に差が出ることがあります。特に中古車を検討する際には、どの年式にどんな変更があったかを把握しておくと失敗しにくくなります。
例えば初代NX(10系)では、2014年のデビュー当初はNX200tおよびNX300hというグレード展開でしたが、2017年のマイナーチェンジを機に、NX200tがNX300という名称に変更されるとともに、エクステリアのデザインが刷新されました。このとき、LEDヘッドライトやリアバンパーの形状、安全装備の標準化が大きな特徴です。さらに2018年以降では、ナビゲーションシステムのアップデートや、USBポートの数増加といった細かな変更も加えられています。
また、2021年から販売が始まった2代目NX(20系)では、発売初年度からNX350hとNX450h+が登場し、先進的なハイブリッド技術が注目されました。翌年以降のモデルではソフトウェア面のアップデートやカラーラインアップの変更が行われており、見た目の印象がわずかに異なることもあります。
このように、年式ごとに小さな改良や変更が積み重ねられているため、購入時には「単に前期か後期か」だけで判断するのではなく、「どの年式にどの装備があるか」を具体的に調べることが重要です。特に安全装備の有無やインフォテインメント機能の違いは、日常の使い勝手に大きく影響するため見逃せません。
中古車市場では、装備の割に価格が抑えられている「狙い目年式」もありますので、年式と仕様を一覧表などで比較しながら検討するのがおすすめです。
レクサスNX 前期後期の違いから選び方を考える

- 後期Fスポーツの装備と特徴を解説
- 中古でレクサスNXを選ぶ際の注意点
- おすすめ年式はどれ?目的別に紹介
- 前期モデルのナビ交換は可能?
- 前期・後期の乗り心地改善ポイント
- 外装・内装の見た目の違いを比較
後期Fスポーツの装備と特徴を解説
レクサスNXの後期モデルに設定された「Fスポーツ」は、単なる見た目の違いにとどまらず、専用装備や走行性能の面でも明確な個性を持ったグレードです。通常グレードとの差をしっかりと理解することで、自分に合ったモデル選びがしやすくなります。
まず外観から見ていきましょう。Fスポーツ専用のフロントグリルは、メッシュパターンの大胆なデザインとなっており、標準モデルとは一目で区別がつきます。ホイールも18インチまたは19インチの専用アルミホイールが装備され、足元からもスポーティな印象が強調されています。また、フロント・リアバンパーやサイドスカートにも専用パーツが装着されており、全体的に引き締まったデザインが特徴です。
内装にも専用装備が多く、Fスポーツ専用の本革スポーツシートやアルミ製ペダル、スポーツステアリングなどが採用されています。これらは単なるデザイン要素ではなく、運転時のホールド感や操作性の向上にも貢献しています。さらに、インテリアには赤やブラックなどの専用カラーが設定されており、プレミアム感とスポーツ性の両立が感じられます。
走行性能の面では、「AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)」が搭載されている点が大きな魅力です。これにより、走行中の路面状況に応じてサスペンションの硬さを自動制御し、コーナリング時の安定性と普段使いの快適性を両立しています。スポーティな走りを求めつつも、日常の使いやすさを損ないたくない人に向いた仕様といえるでしょう。
ただし、Fスポーツは専用装備が多いため価格がやや高めに設定されており、中古市場でも比較的値下がりしにくい傾向があります。見た目や走行性能に魅力を感じる方には最適な選択肢ですが、装備の違いを理解せずに選ぶと、コストパフォーマンスに不満を感じる可能性もあります。
●レクサス NX300 ”Fスポーツ” AWD スペック項目 | 内容 |
---|---|
グレード | NX300 Fスポーツ |
駆動方式 | 4輪駆動 |
燃費(JC08モード) | 12.4km/L |
全長 | 4,640mm |
全幅(車幅) | 1,845mm |
全高(車高) | 1,645mm |
ホイールベース | 2,660mm |
乗車定員 | 5名 |
車両重量(車重) | 1,800kg |
エンジン | 直列4気筒インタークーラー付ターボ |
排気量 | 1,998cc |
エンジン最大出力 | 175kW(238PS)/4,800~5,600rpm |
エンジン最大トルク | 350Nm(35.7kgf-m)/1,650~4,000rpm |
燃料 | 無鉛プレミアム |
中古でレクサスNXを選ぶ際の注意点

レクサスNXは中古市場でも非常に人気が高いSUVのひとつです。特に初代モデル(10系)は流通台数も多く、価格帯も幅広いため、選択肢が豊富にある反面、注意点も少なくありません。
まず確認しておきたいのは、前期・後期の違いです。見た目は似ていても、後期型では安全装備や足回り、内装の質感などが大きく改善されています。そのため、価格差が少ないのであれば、後期型を選ぶ価値は十分にあります。ただし、販売店によっては前期型を「後期風カスタム」として販売している場合もあるため、年式や型式、車台番号で正確にモデルを確認することが必要です。
次に注意したいのが、ナビやインフォテインメントシステムの仕様です。前期型の一部では、純正ナビが古く地図更新やスマートフォン連携が制限されているケースがあります。こうした車両を購入した後に社外ナビへの交換を検討する場合、車両側の配線やパネル形状によっては大掛かりな作業になることもあり、追加費用がかさむ可能性があります。
さらに、タイヤやブレーキパッドの消耗具合、エンジンオイルや冷却水のメンテナンス記録もチェックすべきポイントです。高年式であってもメンテナンスが不十分な車両は、購入後に思わぬ出費が発生することがあります。レクサス車は品質が高いと評価されていますが、維持費が安いとは言えません。特にFスポーツグレードなどは部品代も高めになる傾向があります。
このように、中古車としてのレクサスNXは魅力的な選択肢ですが、「年式」「装備」「整備履歴」の3点をきちんと確認した上で購入を検討することが重要です。価格だけに目を奪われず、長期的に満足できる一台を選びましょう。
おすすめ年式はどれ?目的別に紹介

レクサスNXを選ぶ際に「どの年式がベストなのか」と悩む人は少なくありません。実際、年式によって装備や走行性能が異なるため、使い方や目的に応じておすすめの年式は変わってきます。ここでは利用目的に合わせて、それぞれのおすすめ年式を紹介します。
まず、安全性能や快適装備を重視する人には、2017年9月以降の後期モデル(10系)がおすすめです。この年式からはLexus Safety System+が標準装備となり、先進的な運転支援機能が利用できるようになりました。また、サスペンションやパワーステアリングの改良により、乗り心地も明確に向上しています。初代モデルの中ではバランスのとれた年式といえるでしょう。
一方、コストパフォーマンスを重視するなら、2015年〜2016年式の前期モデルも選択肢になります。価格が抑えられているうえ、装備も大きな不足はなく、街乗りメインの使い方には十分対応できます。ただし、後期型と比べると安全装備やナビの利便性が劣る部分があるため、その点に納得したうえで選ぶことが前提となります。
そして最新装備や電動化技術を重視するのであれば、2022年以降の20系NXが最適です。特にプラグインハイブリッドのNX450h+は、自宅での充電が可能な環境があれば非常に実用的で、通勤や買い物などの普段使いはほぼEV走行でこなせます。また、大型ディスプレイやデジタルメーター、最新のLexus Safety System+ 3.0なども搭載されており、快適性と先進性は群を抜いています。
このように、年式によってレクサスNXの特徴は大きく変わります。購入目的や使い方に応じて、自分に合った年式を見極めることが、後悔のない選び方につながります。
前期モデルのナビ交換は可能?

レクサスNXの前期モデルにおいて、ナビゲーションシステムの交換は可能ですが、いくつかの注意点があります。特に、社外品への交換を検討している場合は、費用や対応可否など、事前に確認すべき点が多く存在します。
前期モデル(2014年~2017年頃)は、当時の純正ナビが主にリモートタッチパッドで操作される設計になっており、画面サイズも7〜8インチと今の基準では小さめです。このシステムは統合された構造となっているため、ナビ単体を取り外して別のユニットに簡単に入れ替えるといった作業が難しい傾向にあります。
それでも、社外の大画面ナビやスマホ連携機能のあるシステムに換装したいと考える人は少なくありません。このような場合は、専用のパネルキットや変換ハーネスが必要になり、作業を請け負える業者も限られてきます。取り付けが難しい車種として認識されているため、一般的なカー用品店では対応してもらえないこともあります。
また、ナビ本体を交換した場合には、ステアリングスイッチや車両情報との連動機能が制限されるケースもあるため、純正の利便性を損なう可能性も考慮しなければなりません。さらに、交換後の操作性が純正より複雑になることもあるため、実際の使用感を確認してから決めることが望ましいです。
一方で、純正ナビのままでも、地図更新やBluetooth機能の活用によってある程度の利便性を維持することは可能です。実際、ディーラーでの地図データの更新対応や、スマートフォンのミラーリング機能を活用した使い方も現実的な選択肢です。
このように、前期モデルのナビ交換は「可能ではあるが、簡単ではない」というのが実情です。費用と利便性のバランスを見極めながら、無理のない方法を選ぶことが重要です。
前期・後期の乗り心地改善ポイント
レクサスNXの前期・後期モデルに共通するテーマとして「乗り心地の改善」があります。特に初代10系モデルでは、路面の状況によっては硬さを感じるという意見も見られ、改善策を検討するユーザーは少なくありません。
前期モデルでは、サスペンションの設定がやや硬めで、舗装の荒れた路面では突き上げ感を感じやすい傾向がありました。そのため、快適性を重視するのであれば、まずサスペンションの見直しが効果的です。具体的には、社外のコンフォート系ショックアブソーバーに交換することで、乗り味が柔らかくなり、路面からの振動も穏やかに伝わるようになります。
また、タイヤ選びも大きなポイントです。純正で装着されているタイヤがスポーティ寄りの性格である場合、乗り心地よりも走行性能を重視していることがあります。そのため、静粛性や乗り心地に配慮したコンフォートタイヤへ交換することで、体感的な改善が期待できます。空気圧も見直すことで効果がある場合もあり、適正値を守るだけでなく、路面状況に合わせて調整することも検討に値します。
後期モデルでは、すでにサスペンションのチューニングが見直されており、前期型に比べると段差や継ぎ目での不快感が抑えられています。ただし、後期型であってもFスポーツなどスポーティなグレードの場合、やや硬めの設定が維持されているため、同様に改善策を講じる価値はあります。
また、シートのクッション性や材質も乗り心地に影響を与えます。シートに薄型のクッションを追加したり、座面を調整することで、長距離運転時の疲労を軽減できることもあります。
このように、乗り心地の改善には複数のアプローチがあります。サスペンション・タイヤ・空気圧・シートなど、車全体の構成要素を見直すことで、快適なドライビング体験を手に入れることができます。
外装・内装の見た目の違いを比較

レクサスNXの前期モデルと後期モデルには、外装・内装ともに明確なデザイン上の違いがあります。これらは単なるデザイン変更にとどまらず、車の印象や高級感にも大きく影響しているため、購入時の判断材料として重要です。
外装から見ていくと、最も目を引く違いはフロントマスクのデザインです。後期モデルではスピンドルグリルの形状がより立体的に、シャープに進化しています。また、ヘッドライトのデザインも変更され、3眼LEDランプを採用することで高級感と視認性が向上しました。ウインカーもシーケンシャル(流れるタイプ)に変更されたことにより、先進性を感じさせる演出が施されています。
リアビューに関しても、バンパー形状やテールランプの内部構造が変更されており、よりワイドで安定感のある印象になっています。このようなデザインの違いは、遠目からでも前期・後期を判別できるほど明確です。
一方、内装ではセンターコンソール周りの質感と機能性が大きく改善されています。前期モデルではやや樹脂感の強いパネルが使われていましたが、後期モデルでは加飾パネルの材質が変更され、見た目の高級感が一段と増しています。また、ディスプレイも大きくなり、操作性も向上。リモートタッチの反応も改善されており、日常的な使い勝手に差が出ています。
加えて、内装色やシートの質感にも変化があります。後期モデルでは選べるカラーバリエーションが増えただけでなく、シート素材も改善され、触感や座り心地の面でも上質さが増しています。Fスポーツグレードであれば、赤やブラックを基調とした専用インテリアも用意され、よりスポーティな雰囲気が演出されています。
このように、前期と後期では外装・内装ともに刷新されており、見た目の違いは明確です。購入時には、単に年式だけでなく、こうしたデザインの変化が自分の好みに合うかどうかも比較のポイントとなります。
レクサスNXの前期と後期の違いを総括
レクサスNXの前期と後期の違いは、デザイン・装備・走行性能の各面で明確です。後期モデルでは安全装備が標準化され、乗り心地や操作性も向上しています。中古購入時には年式や装備差をしっかり確認することが大切です。
記事のポイントをまとめます。
- 前期は2014年~2017年、後期は2017年~2021年の生産期間
- 後期ではフロント・リアバンパーのデザインが刷新
- 後期は3眼LEDヘッドライトを採用し視認性が向上
- Lexus Safety System+が後期から標準装備
- サスペンションの調整で後期は乗り心地が改善
- 後期モデルでは電動パワステ制御も最適化された
- センターディスプレイが後期で大型化され操作性向上
- 後期はインテリア素材やスイッチ類の質感が向上
- Fスポーツ専用装備で外観・内装に差別化がある
- 10系と20系ではプラットフォームが根本的に異なる
- 20系は新型パワートレインとデジタル技術を採用
- 年式ごとに装備や仕様が細かく改良されている
- 前期型のナビ交換には専用部品と技術が必要
- 中古購入時は前期・後期の見極めが重要
- 乗り心地改善にはタイヤ交換や空気圧調整も有効